馬体評論家・アシタカ


アシタカ●プロフィール:馬術部での経験をきっかけに、競馬業界でのキャリアをスタート。独学で習得した相馬眼を駆使し若駒の売買・仲介に携わっている。
競馬サロンには2019年5月から参加。中央競馬のみならず、地方競馬への愛も深く、1年中馬券を購入している。好きな言葉は「不撓不屈」「初志貫徹」。シャープで切れそうな馬体が好み。最近の思い入れのある馬はエフフォーリア。

POG2023-2024のツボ:種牡馬戦国時代を迎えている現在、馬体から各馬の適性・能力を見抜けたかが最終的な「差」に繋がると考えている。ただし、ドゥラメンテ産駒やキタサンブラック産駒のよう血統的トレンドも見られることから、馬体と血統をミックスし考えるのが何より大事。

ミッション
「ノーザンF生産・好馬体TOP10」

-馬体診断の相馬眼にハマった好素材-

世代ナンバーワンの馬体

ヤンキーローズの21(牡)

父:ロードカナロア母:ヤンキーローズ(母父:All American)厩舎:栗東・中内田充正生産:ノーザンファーム馬主:ダノックス

リバティアイランドの弟で、セレクトセール総額4億円超。ベタ過ぎる本馬だが、馬体は筋肉隆々で古馬のような風格を誇り完成度がとにかく高い。血統的に早熟で馬体上の距離適性はマイル。ダービー向きではないが、姉に迫る活躍を見せるかもしれない。最大目標はNHKマイルC。

とにかく映えて格好いい

セルキスの21(牡)

父:キズナ母:セルキス(母父:Monsun)厩舎:栗東・矢作芳人生産:ノーザンファーム馬主:小笹芳央

格好いい馬体=必ずしも走るワケではないが、ヤンキーローズの21以上の高額で取引された本馬はとにかく映えて格好いい。兄ヴェロックスを彷彿とさせる好馬体で、中距離路線のエースになれるだけの逸材だ。まずは兄越えの期待がかかる。最大目標は日本ダービー。

芝ダート兼用のマイラー

ジーティーパワー(牡)

父:Frankel母:コールバック(母父:Street Sense)厩舎:栗東・矢作芳人生産:ノーザンファーム馬主:田畑利彦

打点の高いフランケルの産駒で、母は米GI馬。パンと張った胸前とトモは2歳馬離れしていて、芝ダート問わず上級の活躍ができそう。馬体の完成度も高くグレナディアガーズ級の可能性がある。モズアスコットを管理しフランケル産駒の勝手を知る矢作調教師が手がけていくのも魅力だ。最大目標はNHKマイルC。

大型ながら素軽い

フォーエバーヤング(牡)

父:リアルスティール母:フォエヴァーダーリング(母父:Congrats)厩舎:栗東・矢作芳人生産:ノーザンファーム馬主:藤田晋

育成段階で540キロほどの大型ながら実に素軽く完成度の高い馬体を誇るのが本馬。3代母がローミンレイチェルでゼンノロブロイと同じ牝系だ。リアルスティール産駒は初年度から重賞勝ち馬のオールパルフェが出たが、2年目にさらなる産駒が出てきそう。最大目標は日本ダービー。

ディープ産駒のようなシャープな馬体

アフィリオン(牡)

父:サトノダイヤモンド母:イストワールファム(母父:ローエングリン)厩舎:美浦・古賀厩舎生産:ノーザンファーム馬主:シルクレーシング

5月の京都新聞杯をサトノグランツが制し、サトノダイヤモンド産駒に待望の重賞勝ち馬が誕生。個人的に同産駒はシャープな馬が走ると見ている。本馬はディープ産駒のようなシャープな馬体でいかにも芝の中距離で切れそう。アドマイヤベガ、ベガ、ハープスターらと同牝系で血統的にもクラシックが似合う。最大目標は日本ダービー。

王道中の王道

ドバイマジェスティの21(牡)

父:ドゥラメンテ母:ドバイマジェスティ(母父:Essence of Dubai)厩舎:栗東・藤原英昭生産:ノーザンファーム馬主:サンデーレーシング

アルアイン、シャフリヤールの半弟で父はGI馬を次々に輩出するドゥラメンテ。文句なしの超良血馬で、今年のPOG1番人気筆頭だろう。その馬体を見ると、父の血が強く出た逞しい上半身とスラッと長い四肢が目に入ってくる。全体のバランスも素晴らしく非の打ちどころがない。今年の2歳馬で王道中の王道と言える一頭。最大目標は日本ダービー。

これぞパワーマイラー

ラルケットの21(牡)

父:レイデオロ母:ラルケット(母父:ファルブラヴ)厩舎:栗東・須貝尚介生産:ノーザンファーム馬主:金子真人ホールディングス

3歳時にマイルCSを勝ったステルヴィオ、今年のNHKマイルCで2着したウンブライルの弟。左記2頭はロードカナロア産駒らしくシャープなつくりだったが、本馬は父系に内包するシンボリクリスエスが強く出たこれぞパワーマイラーというつくりだ。5月頭に入厩済みと執筆時点で順調に調整が進められている点にも好感が持てる。5月7日段階入厩済み。最大目標はNHKマイルC。

トップレベルの完成度

ラシンティランテの21(牝)

父:エピファネイア母:ラシンティランテ(母父:アグネスタキオン)厩舎:美浦・国枝栄生産:ノーザンファーム馬主:野田みづき

ほかのエピファネイア産駒2歳馬と比べて完成度の高さが際立つのが本馬。5月頭にはゲート試験を早々とクリアし、執筆時点では開幕週のデビューが予定されている。スピード、パワーとも高い水準にあり速攻要員と考えたい。5月7日段階入厩済み。最大目標は桜花賞。

東京で切れそう

カンティアーモ(牝)

父:エピファネイア母:リビアーモ(母父:アドマイヤベガ)厩舎:美浦・木村哲也生産:ノーザンファーム馬主:シルクレーシング

四肢が長く、全体的にゆったりしたつくりで東京の中距離戦でいかにも切れそうなのが本馬。イクイノックス、オーソリティ、プリモシーンでお馴染みのシルクレーシングと木村厩舎のラインで重賞での破壊力を秘めている。最大目標はオークス。

牝馬の長距離砲

シーズアタイガーの21(牝)

父:ハーツクライ母:シーズアタイガー(母父:Tale of the Cat)厩舎:栗東・友道厩舎生産:ノーザンファーム馬主:金子真人ホールディングス

2022年東京スポーツ杯2歳Sで2着だったダノンザタイガーの全妹。兄は見栄えのする馬体だったが、本馬も四肢、胴がシュッと長く中長距離向きの好馬体。マカヒキ、ワグネリアン、ポタジェらと同じ友道厩舎&ノーザンファーム&金子オーナーのラインも強力。最大目標はオークス。

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