
田原基成(たはらもとなり)●プロフィール:探偵のような洞察力で馬柱に隠されたヒントを徹底的に調べ上げ、データに基づいた妙味馬を発掘する競馬データ分析家。UMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 、スポーツメディア「SPREAD」にてコラム執筆中。YouTubeチャンネルは毎週月・木・金・土に更新!
ミッション
「勝ち上がり率80%超データ」
-データの達人が発掘した“確勝級”-
武幸厩舎×藤田晋オーナー
=勝ち上がり率80%
インマイポケット(牝)
父:キズナ母:カヴァートラブ(母父:Azamour)厩舎:栗東・武幸四郎生産:ノーザンファーム馬主:藤田晋
ソングラインにファインルージュ、マルターズディオサと2-3歳春シーズンのGI好走馬を多く輩出するキズナ産駒の牝馬。武幸厩舎もまた、ウォーターナビレラやライトクオンタムなど早い時期から活躍する牝馬の育成に長けた厩舎だ。イクイノックスの妹をはじめ、現2歳世代のキズナ産駒のラインナップは豪華絢爛。生産者全体でキズナ産駒のJRA初クラシックを後押しするムードが漂う空気感にあって、世代一番星はこの馬だと信じている。
友道厩舎×ハルーワスウィート産駒の牝馬
=勝ち上がり率100%
エヴァンスウィート(牝)
父:スワーヴリチャード母:ハルーワスウィート(母父:Machiavellian)厩舎:栗東・友道康夫生産:ノーザンファーム馬主:佐々木主浩
現役時代にGI2勝のスワーヴリチャード。同馬で強調すべきは芝1600mの安田記念を1分31秒4で駆け抜けたスピード能力と5歳秋のジャパンC制覇が示す成長力にある。友道厩舎×ハルーワスウィート産駒の牝馬はヴィルシーナにヴィブロスとGI馬を複数輩出。毎年のようにクラシック戦線に有力馬を送り込む友道厩舎なら十分な育成ノウハウを有していることは明白で、2歳時からの活躍というよりオークス制覇に間に合うのが理想的な成長曲線と言える。
鹿戸厩舎×社台RH×社台F×牡馬
=勝ち上がり率88%
エレクトリックブギ(牡)
父:ブリックスアンドモルタル母:カイザーバル(母父:エンパイアメーカー)厩舎:美浦:鹿戸雄一生産:社台ファーム馬主:社台レースホース
ザ・アメリカンとの表現がピッタリなブリックスアンドモルタル産駒。日本におけるStorm Cat系はドレフォン、ヘニーヒューズと芝ダート両方のフィールドで可能性を広げることができる利点あり。この馬の母カイザーバルは秋華賞3着かつ芝GI馬がズラリと並ぶダンシングキイ一族。距離適性もそうだが芝⇔ダートを行き来できる血統背景は、POGにおける競走生活の選択肢を広げる意味でも大きなアドバンテージのひとつとして捉えたいところだ。
チェリーコレクト産駒
=勝ち上がり率100%
ギガル(牝)
父:キズナ母:チェリーコレクト(母父:Oratorio)厩舎:栗東・中内田充正生産:ノーザンファーム馬主:藤田晋
現3歳世代の絶対女王・リバティアイランドを送り出した中内田厩舎の牝馬。同馬以外にもダノンファンタジー、グレナディアガーズと2歳GI勝ち馬を複数輩出しているように、早い時期に馬を仕上げるノウハウには定評がある。その厩舎に加えて本馬の母チェリーコレクトの仔は6頭すべてが勝ち上がり。記憶に新しいところではサトノグランツが今年5月の京都新聞杯を制した。手堅く勝ち上がりを狙うならこの馬を外すわけにはいかない。
矢作厩舎×セリ1億円以上
=勝ち上がり率81%
グラヴィス(牡)
父:ハーツクライ母:ラヴズオンリーミー(母父:Storm Cat)厩舎:栗東・矢作芳人生産:ノーザンファーム馬主:三木正浩
ジャスティンパレスのGI制覇でますます勢いに乗る「ジャスティン」冠の三木正浩氏。そのなかで例外と言える馬名の付け方をしているのがこの馬だ。ラテン語で重い、との意味を持つその馬名。世界を制したリアルスティール&ラヴズオンリーユーの弟にあたる血統背景が馬主の期待値を上げたのか? その真意はわかりかねるが現2歳世代のハーツクライ産駒は数少ないながらサリオスの妹など質の高いラインナップ。確かな成長曲線を描けた場合、ダービー馬候補としての期待をかけた馬だ。
田中博厩舎×ゴドルフィン×牡馬
=勝ち上がり率100%
サンダーアラート(牡)
父:サンダースノー母:テイクウォーニング(母父:ディープスカイ)厩舎:美浦・田中博康生産:ダーレー・ジャパン・ファーム馬主:ゴドルフィン
ゴドルフィン×田中博厩舎で思い出すのは2023年のフェブラリーS勝ち馬レモンポップ。本馬の父ドバイワールドカップ連覇の父サンダースノーはゴドルフィン所有馬であり、いろいろな縁を感じずにはいられない馬だ。母父ディープスカイは芝GI勝ち馬だが、クリンチャーやキョウエイギア、モルトベーネなど代表産駒はダート重賞勝ち馬ばかり。私が描く未来図はダート路線におけるGI級の活躍。この厩舎と馬主の組み合わせならそれが可能だと思っている。
木村厩舎×シルク×ノーザンF×牡馬
=勝ち上がり率88%
フランクエフェクト(牡)
父:Frankel母:カーミングエフェクト(母父:War Front)厩舎:美浦・木村哲也生産:ノーザンファーム馬主:シルクレーシング
クラシック戦線に送り出す馬さがしをPOGに求めるのなら、やはり木村厩舎は外せない。2022年皐月賞はジオグリフ&イクイノックスでワンツーフィニッシュ。否が応でも良血馬が集まる厩舎だ。Frankel産駒×ノーザンファーム生産馬にあたる本馬で連想するのは2020年の朝日杯FS勝ち馬グレナディアガーズ。同馬もまたFrankel産駒×ノーザンファームだった。いかにも仕上がり早なタイプで、2歳時は朝日杯FS、3歳時はNHKマイルCとマイル路線のスペシャリストを想像したうえで指名する。
矢作厩舎×セリ1億円以上
=勝ち上がり率81%
ラファミリア(牡)
父:レイデオロ母:アイムユアーズ(母父:ファルブラヴ)厩舎:栗東・矢作芳人生産:ノーザンファーム馬主:藤田晋
今は亡きキングカメハメハが種牡馬デビューした際、サンデーサイレンスの血を持たないことから圧倒的な人気を集めた。その現象は、同じようにサンデーサイレンスの血を持たないレイデオロ産駒によって起きるのかもしれない。母アイムユアーズはファルブラヴ産駒だが、母系は一時代を築き上げた日本が誇る名牝・ダイナカール系に繋がる。もし本馬が種牡馬入り確実級の活躍をしたとなれば、サンデーサイレンス成分はほぼないに等しい。ここはあえて、日本競馬の未来を担う1頭という重責を託したい。
マルケサ産駒×牡馬=勝ち上がり率100%
リチャードバローズ(牡)
父:エピファネイア母:マルケサ(母父:Kingmambo)厩舎:栗東・上村洋行生産:タイヘイ牧場馬主:猪熊広次
2023年スプリングSを制したべラジオオペラを輩出した上村厩舎の管理馬。その実績が評価されたのか、現2歳世代はセレクトセールの常連でもある「バローズ」冠の猪熊広次オーナーから複数頭の委託を受けている。そのなかでピックアップしたのが本馬だが、マルケサ産駒の牡馬はトライン、セントウルが現時点で3勝以上をマークしており安定感を評価できる血筋。冬重賞に良いイメージがないエピファネイア産駒だけに、2歳秋までにスタートダッシュを決めてほしいとの期待を込めて指名する。
須貝厩舎×キャロットF×ノーザンF×牝馬
=勝ち上がり率85%
レアリゼアンレーヴ(牝)
父:エピファネイア母:レーヴドゥラメール(母父:ロードカナロア)厩舎:栗東・須貝尚介生産:ノーザンファーム馬主:キャロットファーム
こちらもエピファネイア産駒で2歳戦からの活躍を想定。須貝厩舎もそうだが、レーヴドスカーから受け継がれるこの母系はレーヴディソール(阪神JF勝ち馬)、レーヴダムール(阪神JF2着馬)など2-3歳春までにガツンと稼ぎ切る傾向にある。その血統に2歳GI馬ソダシを輩出した須貝厩舎、さらに早期活躍を望む会員の声を無視できないクラブ馬となれば仕上がりはどんどん前倒しになるはず。キャロットファーム×エピファネイア産駒のエフフォーリアは望みすぎかもしれないが、本馬による2歳重賞勝利は計算に入れたい。
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